第88章招待状のリクエスト

会社に戻ると、アデラインは当然アレンの弁護などしなかった。それどころか、まっすぐ自分のオフィスに向かい、書類仕事に取り掛かった。

事務作業を終えると、彼女は制作部へと足を運んだ。

彼女がデザインしたジュエリーは、新製品の発表会で披露されることになっていた。必ずしも販売目的というわけではないが、それでも展示する必要があったのだ。

ラルフと提携して以来、これが初めての展示会である。アデラインに気を抜く余裕などなかった。

彼女は一つひとつのジュエリーを自ら監修し、細部のディテールまで完璧に仕上げてきた。

仕事に集中したかったが、スマートフォンが鳴りやまない。エミリーからの着信は、これでもう...

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